
2013年度採用から就活スケジュールは大きく変わります。エントリーの開始が2ヶ月遅れて12月からとなり、これに合わせて合同説明会や企業単独のオープンセミナーも同時期にスタートします。一方で内定の時期は例年と変わりがなく、スタートとゴールが接近した、いわば短期集中型の就職活動になります。したがって事前の準備が大切。のんびり構えていると、スタート後の企業の動きについていけない恐れがあります。また、志望企業の選考日時の重複なども十分考慮しておく必要があるでしょう。
エントリーは12月からですが、いきなり企業を探すのでは、むしろ自分に合った仕事を見逃してしまう恐れがあります。まずはどのような業界でどのような仕事をやりたいのかを考え、情報収集を始めましょう。スタートダッシュを成功させるためには、12月以前に業種と職種の研究は進めておきましょう。たとえば、自動車に関わる仕事がしたい人であれば、みんながよく知っている完成品メーカーだけではなく、様々な最先端技術をもつ部品メーカーや専門商社、機器類を制御するソフトウェア開発を手掛けている企業などにも目を向けてみるとよいでしょう。
興味をもった企業に勤める先輩を訪ねて仕事内容や会社の雰囲気を聞くのがOB・OG訪問です。会社説明会に先輩社員が参加する場合もありますが、会社説明の一環であるために掘り下げた話を聞くことは困難です。そこで仕事の実状に迫るために有効なのが、近い距離で話せるOB・OG訪問です。仕事内容だけではなく、社会人としての本音や選考の様子などが聞ける場合もあり、生の情報を知ることができる貴重な機会となります。
エントリーとは、企業側に興味をもっているということを知らせ、志望者の一人として手を挙げる行動です。エントリー者にしか説明会の案内をしない企業もありますので、最初からあまり絞り込まずに、幅広くなるべく多くの企業にエントリーをしておくことをお勧めします。
また就職情報会社が主催する合同説明会では、予備知識をもたなくても一度に多くの企業を訪問できます。今まで知らなかった意外な企業に出会えるチャンスです。企業単独で開催する説明会は、この時期は選考直結型ではないためオープンセミナーと呼ばれています。今年は同時期に多くの企業が集中しますので、迷っているうちに締め切られてしまったということになりかねません。早めの業界研究・企業研究が重要であることはもちろん、少しでも興味をもった企業のセミナーには積極的に参加したほうがよいでしょう。
エントリーシートは、企業が採用活動で使用する独自の応募用紙です。一次選考で応募者の絞り込みに使われたり、面接の際に面接官の資料として使用されます。丁寧な文字でわかりやすく書くのは当然として、その上で、すべての設問への回答が自己ピーアールになるように意識し、志望動機と関連づけてください。完成後はコピーをとって面接前に再確認できるように保管しておいてください。
メーカーを中心に工場訪問・研究所訪問が行なわれます。これらの情報の多くは、企業の理系採用担当者から各学科の就職指導担当教授へもたらされます。どのような研究環境でどのような研究ができるのかを、専門分野に特化して知ることができます。就職サイトやホームページだけではなく、自分の学科の情報もフル活用しましょう。
筆記試験には、職務適性や職務遂行能力を測定する「適性テスト」、一般常識や時事問題、計数問題などが出題される「一般常識テスト」、作文などの「論述テスト」があります。試験会場に集合して受けるケースばかりでなく、最近はインターネット上で受けるWEBテストや、指定された期間内であれば任意の時間と会場を選んで受験できるテストセンター形式が増えています。WEBテストやテストセンターは早い段階で課せられる傾向にありますので、注意して準備しましょう。
選考のステップでもっとも肝心なのが、面接試験です。国内企業のほとんどは「倫理憲章」に従って4月以降にスタートしますが、外資系企業や日本経団連に加盟していない企業の中には、2月から実施する企業もあります。
また、選考の初期段階でグループディスカッションを導入する企業が増えています。当日、5〜10名ほどのグループに割りふられ、決められたテーマをもとに議論し、結果をグループごとに発表する形式です。面接のように直接、面接官にアピールすることはできませんが、行動を通じて評価されますので、面接同様、好感をもたれる話し方や聞き方を意識する必要があります。
研究室配属自体が就職活動ではありませんが、教授推薦を狙っている人には重要な意味をもっています。配属される研究室によって推薦ルートで受けられる企業が決まってしまいます。どの研究室がどの企業とのパイプをもっているかを先輩やOB・OGに聞いて、情報収集に努めましょう。
早い企業は3月から内々定を出し始めます。「倫理憲章」に準じている企業でも、4月中旬から内々定のヤマを迎えます。「倫理憲章」に「正式内定は10月以降」と定められているため、「内々定」と称していますが、実質的な違いはありません。厳選採用下では、内々定を複数もらえる学生とまったくもらえない学生がはっきりと分かれ、二極化が生じます。選考が進んでいる最中も、新たにエントリーできる企業を探し、受ける企業の幅を広げておきましょう。
学校推薦で企業を受ける場合のスケジュールは、自由応募よりも遅くなります。4月に各学部・学科に求人が寄せられ、希望する企業があれば5月の学内選考を経て、企業へ推薦書類が提出されます。企業での選考は5月下旬以降となりますが、推薦があるからといって必ず内定が取れるわけではありません。また原則、1回に推薦してもらえる企業は1社のみで、不採用になった場合にあらためて他の企業に推薦を出してもらいます。(同時に複数の企業へ推薦してもらえる大学も出てきましたが、まだ少数派です。自分の大学に確認してみましょう。)
不況による厳選採用の影響で、推薦で企業を受けても落とされてしまう、いわゆる「推薦落ち」も増加しています。自由応募と同様、ひと通りの選考試験対策は必要です。自由応募と併用し、就職活動に慣れておくのも得策です。