「学研就職ナビ」を活用した先輩たちの就職活動はコレだ!

就活と言われても、「なんかピンと来ない」「つまり、どんな経験をしていくの?」。そう疑問に思う理工系学生の皆さん。どんな活動をし、どんな体験を積み、どのように変わっていったのか。まず、それを先輩の活動レポートから探ってみよう!

 

自分を信じて方向転換を恐れない

 N・Tさん 私立大学理学部生命科学科 2015年卒

「物足りない」とわかることも成果

suit_woman_smile 生命科学科でタンパク質の研究をしているNさんは3年生の夏、医療機器メーカーのインターンシップやOB・OG訪問に精力的に足を運んだ。病院や研究機関と接点を持ち、医療を支える仕事がしたいと考えたのは自然な発想だった。インターンシップでは営業をメインに職務の一部を体験し、仕事の進め方や未知の分野を体感することに刺激を受けたが、次第に物足りなさを感じるようになっていった。「営業と開発が明確に役割分担されていたのです。もっとお客様の現状に踏み込んで、一緒につくり上げる仕事がしたいと思うようになりました」。Nさんは、キャリア形成にモノづくり志向も重要な要素だと自己分析した。

視野を広げたら見えた〝思い〟

 視野を拡げてIT業界を研究してみることにした。生活する人々を助ける仕事を軸にしたのは医療機器業界のときと変わらないが、交通、電気・ガス、通信など社会インフラを裏から支えているのはIT技術だと直感したからだ。3年生の10月にはIT業界のOB・OG訪問を開始し、SIer(システムインテグレーター)に魅力を感じた。SEとしてクライアント企業の懐に入り込み、必要なシステムを一緒に構築していくスタイルが自分には向いているという感触を得た。12月にはOB・OG訪問と並行してインターンシップにも参加した。

2つの希望が結びついた

 最終的に入社を決めた会社に出合ったのもこの頃だった。大手電機メーカーのSI部門。電子カルテのメーカーでもあり、少子高齢化を緊急の課題に抱える日本では、レセプトの電子化が国策として進められ新たな段階を迎えている。従来の院内IT化から地域医療機関連携での患者情報の共有へと急速に展開する中で大きな役割を果たしている会社だった。「医療に関わりたいというもともとの思いと、ITソリューションの魅力がいつの間にか結びついていました」。

リアルでなければわからないことがある

 「直接話を聞かなければ、仕事へのアプローチの仕方などわからないことがたくさんあります。また、自分から掘り下げて質問できることが、具体的な働くイメージを描く上で大いに役立ちました」。意欲的にOB・OG訪問やインターンシップへの参加を積み重ねてきたNさんの言葉には説得力がある。一方で大学のキャリアセンターにも毎週通っていたNさんは、就職活動のピーク時には本当に多忙だったという。「私はExcelで管理していましたが、スケジュール管理は気を抜けないと思います。『学研業界研究セミナー』のような1日で多くの企業を訪問できる機会を活用できるといいですね」とアドバイスする。
 

イメージと実際のギャップを埋める

 I・Wさん 国立大学理学部物理情報学科 2015年卒

社長の言葉に感動!

suit_man_smile 「海図のない航海をする」。I君は、鉄道会社の会社説明会で紹介された社長の言葉にすがすがしさを感じた。大学では物理情報学科でソフトウェアの開発を専攻するが、所属する研究室とは直接関係のない地学解析の研究プロジェクトに参加したのも、「前例のない試みに挑戦する」と聞いたから。堅いイメージの鉄道会社が「今までにないモノをつくっていこう」とするチャレンジングな理念を持っていると知ったことが、ゼロからつくり上げていく挑戦が好きな自分の志向とマッチし、その後内定を得た。

知識だけではなく現場でどう使われているかを知る

 社員懇談会に参加してみると、堅いイメージとはまるで違う柔軟な発想の社員から話を聞くことができた。正直なところどんな仕事があるかさえわかっていなかったが、通信・電気・システム系統と、理工系が活躍できる分野は多岐にわたり、とりわけ列車の運行に必要不可欠なCTC(列車集中制御装置)のダイナミックなシステムに興味が湧いた。知識として得るだけではなく、たとえば列車がホームを通過する際の制御や、列車が進行方向を変えるプログラムなど、現場でどのように利用されているかを知ることができたのも収穫だった。

けっして表舞台にあらわれない画期的な製品!

 鉄道会社以外では、隣接分野として自動車メーカーや精密機器メーカーの説明会にも参加し、意外な製品や技術を扱っていることを発見した。「その企業を象徴する代表的な製品しか知りませんでしたが、そこに使われている技術を応用して、普段は目にすることない画期的な製品をつくっていることがわかりました。企業イメージとのギャップを埋める作業が就職活動の面白さだと思いました」。先入観で企業選びをして、優良企業を見逃してはもったいないと力を込める。

机上の空論だけではダメ

 志望企業を絞っていたI君は、当初から第一志望だった鉄道会社にそのまま内定し入社を決めたが、振り返ってみると就職活動は最初からあまり絞り込み過ぎないほうがいいかもしれないと考えている。思った以上に企業活動は幅広く、子会社や協力会社など専門性の高い関連企業が多く存在することに驚いたという。「ネットや資料では把握できない情報もあるので、実際に社員と会って話を聞くことの重要性を痛感しました。『学研業界研究セミナー』は事前に企業の予備知識がなくても遠慮なく多くの企業を訪問できるので、文系と比べて実験などで忙しい理工系学生にとっては効率的でありがたい機会だと思います」。
 

迷わず、決めつけず、軸を定める

 M・Tさん 国立大学院工学系研究科 2015年卒

出発点は〝モノづくりが好き〟

syukatsu_woman2 「今の研究をそのまま活かそうと考えたわけではありません」。大学院で機械系を専攻するMさんは、照明の研究をしている。内定先は第一志望企業のひとつだった大手精密機器メーカー。光学機器製品が有名な会社だ。一見、最短距離を結んだ就職活動のように見えるが、研究分野にこだわりはなく、「たまたま」だったという。「小さいときから手先が器用で、小・中学生の頃はよく工作をしていました。就活では、研究分野にこだわらずBtoC製品を中心としたモノづくり企業を積極的に受けました」。プラントのような大規模な製造よりも、身近な製品づくりに興味を持っていた。

知っている企業の「知らない仕事」

 機械系の知識が求められる精密機器、電機メーカーに絞って業界研究を開始した。「友人を見ていると、迷って決めて、また迷ってと、迷路に迷い込んでいる人がいます。早目に自己分析をして、志望の軸を決めたほうがいいと思います」。一方で、志望先を決めつけないことも大事だと感じた。『学研業界研究セミナー』に参加した際、ふと食品メーカーのブースに入ってみた。「そういえば食品メーカーにどんな職種があるのか知らないなと思いました。話を聞いてみると、生産ラインの開発で機械系の活躍分野があり、消費者に新商品を届けるのに欠かせない仕事だと知りました」。思ってもみなかった発見に、興味がわいた。「一度にたくさんの企業を訪問できる合同説明会は有難いと思います」。

志望企業の絞り込みにはコツがある

 内定先の精密機器メーカーでも、何度も会社訪問や面接を重ねるうちに、BtoB製品にも心を動かされるようになっていた。「BtoBで圧倒的な市場シェアを持つ製品がいくつもあるのです。自分が開発した製品がそんなに広く使ってもらえるなら、やりがいがあって面白そうだと思うようになりました」。Mさんが就活で得た視点はこうだ。「結局は絞り込みの仕方がポイントなのだと思います。業界に境界を作るのではなく、自分の興味を軸に企業を探せば、選択肢が広がっても違和感がなく迷うことはありません」。


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